身体論としての読みどころ

固有受容感覚の概念がなければ、身体図式論も、身体所有感の実験も、運動制御論も成立しない。「身体を感じる身体」がここで科学の対象になった。

また、彼が導入した interoception という語は、当初は内臓感覚を指す解剖学的分類だったが、20世紀末以降、感情と自己意識の基盤を問う概念として中心へ躍り出ることになる。

身体論として重要な箇所

  • 受容器の三分類(exteroceptor / interoceptor / proprioceptor)。
  • 最終共通路(final common path)の概念。多数の反射が運動ニューロンをめぐって競合する。
  • 相反神経支配(reciprocal innervation)による拮抗筋の協調。